「絵本の読み聞かせはいつから始めるのがいいの?」
「忙しいから、厳選したおすすめだけ知りたい」
このようなお悩みはありませんか。
家事・育児・仕事に追われる毎日の中でも、やはり子どもにはしっかり絵本を読んであげたいと思うもの。
本記事では、1歳児を育てているわたし自身の経験をもとに、読み聞かせがいつからでもいい理由や絵本選びのポイントを解説します。
あなたの生活スタイルやお子さんに合った絵本選びのヒントがきっと見つかるはずですので、ぜひ最後までご覧ください。
絵本の読み聞かせはいつから始める?

絵本の読み聞かせは、いつでも始められます。
なぜなら、赤ちゃんは言葉の意味はわからなくても、親の声や語りかけ、ぬくもりをしっかり感じ取っているからです。
実際に、生後2か月から絵本を読み聞かせていた方は、「赤ちゃんが笑ったり、絵本をじっと見つめたりした」と話しています。

わたし自身も4か月の頃から読み聞かせを始めましたが、絵本にじっと目を向け、興味を示す姿に驚きました。
赤ちゃんは、言葉や内容がわからなくても、自分なりに感じて楽しんでいるんですよ。
0歳児で絵本を読み聞かせるメリットは?

0歳児で絵本を読み聞かせるメリットは、おもに以下の4つです。
絵本の読み聞かせは、お子さんの発達や親子とのコミュニケーションにとって影響を与えます。
1つずつ見ていきましょう。
コミュニケーションの場になる
絵本の読み聞かせは、赤ちゃんとのコミュニケーションの場になります。
赤ちゃんは言葉はわからなくても、親の声のトーンや表情などを感じ取っているんです。
絵本を読んでいると赤ちゃんが笑ったり、目を合わせたり、声に反応して体を動かすことがあります。
これは赤ちゃんなりの「反応」なため、心のキャッチボールができている証です。
反応がないと「意味がないのかな?」「伝わってないかも」と不安になるかもしれませんが、心配はいりません。
反応がなくても、赤ちゃんは親の声やぬくもりをしっかり受け取っています。

読み聞かせは、言葉だけではなく「心」のコミュニケーションを図れる大切な時間です。
安心感が得られる
読み聞かせの時間は、赤ちゃんに安心感を与えてくれます。
理由は、親の声やぬくもりが、赤ちゃんにとって「いつもの人」「安全な存在」として記憶されていくからです。
膝の上で絵本を読んでいると、赤ちゃんが穏やかな表情を見せたり、安心したように静かに耳を傾けたりすることがあります。
絵本を通じたスキンシップや語りかけが、赤ちゃんの心に「安心」を根づかせていくのです。
脳の発達を促す
絵本の読み聞かせは、赤ちゃんの脳の発達をやさしく刺激します。なぜなら、視覚・聴覚・感情の働きが同時に使われることで、脳全体が活性化されるからです。
アメリカで実施された乳児への読み聞かせ介入による研究では、たくさん絵本を読み聞かせることで赤ちゃんの言語能力が向上することが示されています。[1]
色や形を見ながら親の声を聞き、ページの流れを感じ取ることで、赤ちゃんの脳は自然と多くの刺激を受け取っているのです。
読み聞かせは、遊びながら脳の土台をつくる知育の第一歩といえるでしょう。
リズムや音で楽しめる
0歳の赤ちゃんは、絵本のリズムや音に自然と引き込まれます。
赤ちゃんは言葉の意味よりも、音の響きや繰り返しのリズムに反応しやすい感性を持っているからです。
「ぽんぽん」「ころころ」などの擬音や、リズムのある文章の絵本を読んでいると、赤ちゃんが体を揺らしたり、声を出したり楽しむ様子が見られることもあります。
意味はわからなくても、音やリズムそのものを「楽しい!」と感じられるのが、赤ちゃんの絵本の魅力です。
0歳児の絵本のおすすめ | ロングセラー&定番本5選

- いないいないばあ
- はらぺこあおむし
- ぴょーん
- だるまさんがシリーズ
- しましまぐるぐる
ロングセラーや定番の絵本で、長い期間たくさんの人に選ばれている5冊です。
1つずつ紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
いないいないばあ

出典:いないいないばあ|童心社
『いないいないばあ』は、発売から半世紀以上たった今も多くの人に読まれ続けています。
ネコやクマがページをめくるたびに「ばあ」と登場する絵は、赤ちゃんの好奇心を刺激するのかもしれません。
そのたびに、たくさんの赤ちゃんが笑顔になってくれるといいます。

わが子も個の絵本を読むと「ばあ」とにっこり、楽しそうに笑ってくれますよ♪
初めての絵本として選ばれることの多い、ロングセラー本です。
はらぺこあおむし

出典:はらぺこあおむし|偕成社
『はらぺこあおむし』は、数や曜日が自然に学べる、穴あきのしかけが楽しい世界的なロングセラー絵本です。
0歳から安心して使える「ボードブック」タイプもあり、赤ちゃんがさわっても壊れにくいつくりになっています。
「この本を読むと、うちの子がじっと見つめます」といったママ・パパの声もたくさん聞かれます。
はじめての絵本にもぴったりの一冊です。
ぴょーん

出典:ぴょーん|ポプラ社
「ぴょーん」は、赤ちゃんの好奇心を引き出す人気の絵本です。
カエルやうさぎなど、動物たちが「ぴょーん!」と飛びはねるシンプルな展開に、0歳児も思わず笑顔になりますよ。
絵本を一緒に動かして遊べば、親子のふれあいタイムがもっと楽しくなること間違いなしです。
初めての一絵本デビューに、ぜひ手に取ってみてください。
だるまさんがシリーズ

『だるまさんが』シリーズは、かがくいひろしさん作の大人気絵本です。
ユーモラスなだるまさんが『が』『の』『と』と続く3冊で転んだり延びたり友達と遊んだりと、予想外の動きに大人も思わずにっこり。

わが子も大好きで、声を出して笑ってくれます!
繰り返しのリズムや親しみやすいイラストで、大人も一緒に楽しめるシリーズになっています。
初めての絵本にぴったりの『だるまさんが』をぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
しましまぐるぐる

『しましまぐるぐる』は、まだ視力がはっきりしない赤ちゃんのために、黒・白・赤のコントラストや、顔のかたち、くり返しの模様をつかってつくられた絵本です。
ネット上の声では「うちの子が初めて絵本に反応した!」「泣きやんだ!」といった声がたくさんあります。
シリーズ累計200万部のロングセラーで、本屋さんで見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。
赤ちゃんが思わず目をとめる、はじめての絵本にぴったりな一冊です!

わが子もじーっと見つめて目を離しませんでした!
0歳児向けの絵本の選び方

0歳児向けの絵本の選び方として、以下の2つの観点で確認するのがおすすめです。
月齢によって認知能力は大きく異なります。その違いを理解すると、お子さんに合った絵本をスムーズに選べますよ。
また、絵本には舐めても大丈夫なように硬い紙が使用されていたり、しかけ絵本になっていたりと工夫がされています。絵本の種類で選ぶのもよいでしょう。
月齢ごと|成長段階に合わせた選び方
月齢ごとの特徴やおすすめの絵本を、以下の表にまとめました。
| 月齢 | 特徴 | おすすめの絵本 |
| 0~3か月ごろ | ・目はほとんど見えない ・耳で音を聞ける | しましまぐるぐる ぶんぶんきいろ |
| 4~6か月ごろ | ・色がわかる ・絵に興味を持つ | あかあかくろくろ じゃあじゃあびりびり |
| 7~12か月ごろ | ・絵本に手を伸ばす ・指差しする | だるまさんがシリーズ いないいないばあ ふわふわだあれ? ぴょーん |
「わんわん」「きらきら」といったオノマトペがある絵本を選ぶと音で楽しめます。
また、赤や黒などのコントラストがある絵本を選ぶと、未熟な視力の発達を助けてくれるでしょう。
絵に興味を示し始めるので、繰り返しのリズムや短めのストーリー系の絵本がおすすめです。

わたしは、我が子が6か月ごろに『だるまさんがシリーズ』を読み聞かせていたのですが、手を伸ばし一緒に絵本を持ってくれていました。
興味の範囲が広くなりいろんなものに手を伸ばしたりする時期です。
しかけ絵本や身近なものが描かれている絵本を選ぶとお子さんの興味を引いてくれるでしょう。
このように、月齢ごとでできることや苦手なことがあります。その発達状態に合わせた絵本選びがお子さんの発育を促し、楽しさも引き出してくれるのです。
絵本の種類ごと|材質や形などでの選び方
絵本には材質や仕掛けなど、さまざまな種類があります。
たとえば、以下のようなものです。
オノマトペは「わんわん」や「きらきら」など短くくり返されるリズム感が、お子さんの笑顔を引き出してくれます。

わたしも絵本選びに迷い、最初は「だるまさんがシリーズ」と「しましまぐるぐる」を買いました。
わが子に読み聞かせると、目がしっかり絵本に釘付けになっていました。
「だるまさんがシリーズ」では、2、3回目の読み聞かせで手を伸ばしたのです!
我が子は手に取ったものを口に入れたがったため、「しましまぐるぐる」は安心して我が子に触らせられました。
硬い材質の絵本では、紙を口に入れてしまわないかという不安も軽減されるでしょう。
0歳児に読み聞かせするときのコツ

0歳児に読み聞かせをするときのコツは、おもに以下の3つです。
絵本を読み聞かせのコツを知って、お子さんと楽しめる時間にすることが大切です。
1つずつみていきましょう。
反応がなくても焦らない
絵本の読み聞かせのときは、お子さんの反応がなくても焦らないことが大切です。
リアクションがみられなくても、音や親の声で楽しんだり安心していることもあります。
とはいえ、笑ったり絵を伸ばしたりなど言動に変化がないと、「おもしろくないかな?」と不安になってしまいますよね。
無表情でも絵本をじっと見つめていたり、親の顔を見ていたりするのは関心がある証拠です!
カラフルな絵や親の動く口が気になっているんです。
反応の仕方はお子さんによってさまざまです。焦らず、一緒に楽しむ気持ちを持ちましょう。
親も一緒に楽しむ
読み聞かせているお母さんやお父さんも一緒に楽しむことが、読み聞かせるうえで大切です。
お子さんは親の気持ちを敏感に感じ取るからです。沈んだ気持ちや辛い気持ちは、声や表情にでます。お子さんはそれを見て楽しい気持ちになるでしょうか。
親が楽しくなければお子さんも楽しくないはずです。泣いたりぐずったりといったことにもつながるかもしれません。
辛いときは読み聞かせをする必要はありません。体調が良いときや少し心に余裕があるときで大丈夫です!

毎日読み聞かせるよりも、楽しめる時間として育む方がよい読み聞かせになりますよ。
月齢に合った絵本を選ぶ
発達に応じた絵本を読み聞かせることでお子さんの成長を促すと同時に楽しめます。
月齢によって脳や身体の発達度合いに違いがあり、それらに応じた声掛けや関わりが発達を促すからです。
たとえば、0歳児に2歳向けの絵本を読んでも理解できませんし楽しめないでしょう。
そのため、月齢に合った絵本を選ぶことが起こさんが絵本を楽しむために大切です。
【まとめ】 0歳児から絵本を読み聞かせるメリットやおすすめの絵本を紹介しました

絵本選びに苦戦している方に向けて、0歳から読み聞かせるメリットやおすすめの絵本について解説しました。
- 絵本を読み聞かせるメリットは、親子のコミュニケーションになり安心が生まれる
- 絵本の選び方は、材質・しかけ・色使い・オノマトペを参考にする
- 読み聞かせで大切なのは、反応がなくても焦らないことや親も一緒に楽しむ
最終的に迷ったときは、ロングセラー本がおすすめです。人気があり楽しめる絵本だからこそ長く読まれ続けているのです。
お子さんが喜んでくれる可能性が高く、年齢に合った発達を促してくれるでしょう。
絵本の読み聞かせは、何歳からでも遅くありません。
初めての絵本選びや読み聞かせのやり方で困っている方は、この記事を参考にしてチャレンジしてみてくださいね。



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